国の安全を守ってくれている消防士を育成する消防学校。なかなか一般的には目にする機会が少ない消防学校の教育カリキュラムが、テレビ番組『バース・デイ』で取り上げられます。
番組内では、半年間で950時間を超えるカリキュラムに挑む新人消防士の生活に密着しています。
今回は、「女性消防士」について調べてみようと思います。
消防学校の女性消防士の割合は?
消防士といえば、燃えさかる火の中に命を懸けて救助に向かう姿が真っ先に思い浮かびます。申し訳ないことに、その姿は筋肉モリモリの男性消防士をイメージしてしまいますが・・・
現在、女性の働き方が大きく変わってき、様々な職種に女性の姿を見かけるようになってきましたが、消防士の女性を見かける機会って、男性消防士に比べて少なくないですか?
今回、テレビ特集の中で女性の姿を発見しましたが、消防士の中での女性の割合はどれくらいなのでしょうか?
少し古いデーターとなりますが、2015年ではわずか2.4%しかいなかったようですね。
総務省の調べによれば、女性消防隊員の割合はたった2.4%(2015年4月1日時点)という圧倒的な男性社会だ
引用:総務省 消防庁
少ないですね・・・やはり、体力勝負な部分がある消防士としての仕事には、女性として難しい壁があるのかもしれませんね。
一番最近の令和4年の調査では、3.4%と少し増えましたが、まだまだ男性が多い職種のようですね。
令和4年4月1日現在で、消防吏員全体に占める女性の割合は約3.4%と、まだまだ少ない状況です
引用:総務省 消防庁
女性消防士の配属先は?
引用:西宮市消防局
女性消防士が、火事の現場に出動している姿をあまり見かけませんが(ニュース等で)、消防士として採用されてから、どのような配属先があるのでしょうか?
まず気になるのが、男性と女性で配属先が異なったり、できる業務が違っているのではないかという点ではないでしょうか?
この疑問には、西宮で消防士として働く方が答えてくれています。
女性だからと限定された業務はありません。男性と同様にあらゆる業務に従事できます
引用:西宮市消防局
この方は、予防係長という役職で働いておられる方で、階級は消防司令になります。過去には、警防隊、救急隊、予防課という役職で働いておられます。
消防隊として、火災現場で活動した女性消防士の方もいらっしゃいます。
現在は、交替制勤務者の消防隊として火災現場等で活動しています。過去には救急救命士として現場活動を行い、また、はしご自動車等操作資格も取得しているので、はしご車での出動も経験しました。
引用:西宮市消防局
実際に火災現場で男性消防士と一緒に活動している女性消防士がいることがわかりました。
同じ重さのボンベを担ぎ、ホースを抱えて火事現場に突入していってくれることを考えると、感謝しかないですね。
下の動画は、消防女子の方々の配属先や、プライベートがわかる動画になっています。
女性消防士の試験での体力検査の方法は男子と同じ?
消防士の試験は、一次試験の「筆記試験」と二次試験の「面接・体力検査」があります。一次試験は、教養や論文作文であるため、男女で試験方法に違いはないと思われますが、体力検査はどうなのでしょうか?
男女差別ではなく男女区別として、体力の差があることは事実です。それが同じ審査基準だから、合格できる女性が少なく、女性消防士の割合が少ないのでしょうか・・・?
消防士になるための体力検査の実施方法は、文部科学省から出ているものを使っているようです。
体力検査の基準となっているのは、文部科学省が発表している「新体力テスト実施要網(20歳~64歳対象)」です。
引用:資格の講座
文部科学省から発表されている「新体力テスト実施要項」を確認すると、テストの得点表が男女で分けられていました。
引用:新体力テスト実施要項
これを元に体力検査が行われ、点数がついているということがわかりました。
ということは、女性消防士が少ないのは、試験が厳しいだけではなく、人気が低いことが原因ではないかと考えられます。
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まとめ
今回は、「女性消防士の割合や配属先は?試験での体力検査の方法は男子と同じ?」という題名で記事を書きました。
女性消防士の割合はまだまだ低いものの、活躍している方々もいるということがわかりました。これからも厳しい訓練に耐え、日本国民の安全のために働いていただける方が増えることを願っています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。